【吹奏楽】2019吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ-行進曲『道標の先に』の解説と音源等まとめ

2019年

こんにちは。
管理人のまっしーです。

今回は、2019年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅳ『行進曲「道標の先に」』について、曲の概要や音源等をご紹介していきます。

記事の後半では、複数の団体の演奏をご紹介していますので、各演奏ごとの曲の解釈や表現方法の違いなどについても新たな気づきが得られるようお役に立てればと思います。

では最初に、この曲を知らない方のために、簡単に曲をご説明しておきます。

行進曲『道標の先に』ってどんな曲?

行進曲『道標の先に』は、岡田康汰氏によって作曲されたコンサート・マーチです。

皆さんご承知のとおり、2019年は課題曲のうち3曲がマーチという異例の年ですが、この3曲を聴き比べると、同じマーチであっても、それぞれ曲調や雰囲気が大きく異なることが分かります。

この曲は、課題曲Ⅱ「エイプリル・リーフ」課題曲Ⅲ「春」と比べると、よりカジュアルでポップな印象を受けます。親しみやすいメロディーや伴奏を聴いていると、例えが適切ではないかもしれませんが、どことなくジブリ音楽にある親しみやすさや茶目っ気などが感じたられたりもします(あくまで個人的な感想です)。
それほど親しみの持てる音楽だと思います。

作曲者の岡田康汰氏は、吹奏楽連盟の会報誌の中で次のように述べられています。

(中略)今まで出会ったすべての人々への感謝の気持ち、出会いがあれば必ず別れもあるけれど、それぞれが次に歩んでいく道には必ず「道標」が明るい未来へ導いてくれるというメッセージを込めた作品となっています。

(中略)あくまでもシンプルに、演奏者の皆様が親しみやすい旋律を取り入れた作品になるように心がけて作曲しています。

全日本吹奏楽連盟会報「すいそうがく」 2018.12 No.209

岡田康汰氏は、作曲した時点でまだ大学生であったということで、とても若い作曲家さんです。

この曲を演奏される中学・高校・大学生の皆さんは比較的世代も近いこともあり、共感できる面もあるのではないでしょうか。

ぜひ、記事の後半でご紹介する演奏動画で実際に曲をお聴きいただければと思います。

「道標の先に」の編成は?

編成は以下のとおりです。打楽器の小物楽器は比較的少なめですが、管楽器はフル編成となっています。

編成(行進曲「道標の先に」)

Picc. / Fl.1-2 / Ob. / Bsn. / Eb Cl. / Cl.1-3 / A.Cl. / B.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Trp.1-3 / Hrn.1-3 / Trb.1-3 / Euph. / Tuba / St.Bass / Timp. / S.D. / B.D. / C.Cym. / Glock.

参考音源

それでは、演奏動画を4つご紹介します。
なお、これらの動画は、当該バンドの演奏方法を推奨する趣旨のものではありません
また、演奏の良し悪し等の批評を行うことも目的としておりませんので、その点をご理解いただいた上でご覧いただければと思います。


WISH Wind Orchestra

まず最初は、プロによる演奏です↓。もはや吹奏楽経験者の方にはご説明不要の「WISH Wind Orchestra」による演奏です(指揮:甲斐 誠)。

参照元URL:https://youtu.be/VCwMswhfFBs

尚美ウインドオーケストラ&シエナ・ウインド・オーケストラ コラボレーションバンド

2つ目は、プロと音大生のコラボによる演奏です↓。尚美ウインドオーケストラ&シエナ・ウインド・オーケストラ コラボレーションバンド(指揮:天野 正道)です。

参照元URL:https://youtu.be/r6B8bogsLvA

昭和音楽大学 昭和ウインド・シンフォニー

3つ目は、音大生等による演奏です↓。昭和音楽大学 昭和ウインド・シンフォニー(指揮:福本 信太郎)です。

参照元URL:https://youtu.be/-Fn8_zjsm_Q

大阪桐蔭高校吹奏楽部

最後に、高校生による演奏↓です。言わずと知れた吹奏楽界の強豪校、大阪桐蔭高校吹奏楽部です。

他の課題曲の記事でも触れましたが、この演奏は4月に公開されたものです。
4月の時点でこれほどの完成度まで仕上げているとは、さすが大阪桐蔭高校だと思います。

参照元URL:https://youtu.be/e9TVbaLfuWE

最後に、こちらは↓東京佼成ウインドオーケストラによるCDです。やはり昔からの名門プロ吹奏楽団の演奏が聴きたいという方には、こちらのCDをお勧めします。

いかがでしたか?

演奏団体によって、曲の解釈や表現方法も異なるし、それによって曲の雰囲気も大きく異なりますよね。

さて、2019年の課題曲は、マーチが3曲ということで、きっと多くの団体が、この曲を含めマーチを選択されたことと思います。
一言でマーチといっても、3曲ともスタイルが大きく異なるので、どの曲にしても難しさもある反面、楽しさもそれぞれありますよね。

この曲は、とても親しみやすいメロディーの曲なので、パート練習や合奏も楽しそうですね。


もし宜しければ、他の課題曲の記事もご覧ください。

では、また次の記事でお会いしましょう!

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