『巨人の肩にのって』 – ピーター・グレイアムの名曲

吹奏楽

皆さんこんにちは。管理人のまっしーです。

相変わらずコロナの影響で思うように練習や演奏活動ができない日々が続いているかと思いますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、ピーター・グレイアムの人気作品、『巨人の肩にのって』をご紹介します。

マー坊
マー坊

この曲、めっちゃカッコいいよね。コンクール全国大会でも話題になった曲だね

お嬢
お嬢

そうね。でも、『巨人の肩にのって』って不思議な曲名よね。どういう意味なの?

確かに、ちょっと気になる曲名ですよね。

では、演奏動画をご紹介する前に、曲名の由来の話から始めたいと思います。

「巨人の肩に乗る」とは?

巨人の肩に乗る」という表現は、12世紀にフランスの哲学者、シャルトルのベルナールが用いたのが始まりとされています。

また、科学者アイザック・ニュートンも、17世紀にロバート・フックに宛てた書簡の中で用いたことで知られています。

具体的には、次のような使い方をします。

『もし私が遠くを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからだ』

マー坊
マー坊

つまり、どういうことなの?

簡単に言うと、「自分が事を成し遂げることができたのは、先人の偉業があったからだ」ということです。つまり、偉大な先人を讃える表現なんです。

お嬢
お嬢

だとすると、P.グレイアムにとって「偉大な先人」や「巨人」って、誰のことなの?

P.グレイアムは、金管楽器の奏法に多大なる貢献をしたアメリカの偉大な先人たちとして、シカゴ交響楽団ブラス・セクションのプレイヤーであるマイルス・デイビスらを「巨人(偉大な先人)」として讃え、敬意を表したのです。

冒頭はブルックナー交響曲第8番

ブルックナーの交響曲をご存じの方なら曲を聴けばすぐにお分かりだと思いますが、この曲の冒頭は、『交響曲第8番』の4楽章を主題にしています。

マー坊
マー坊

金管楽器のファンファーレがめっちゃカッコいいんだよね

お嬢
お嬢

「主題」として作曲したというより、むしろ「ずばりブルックナー8番そのもの」という感じよね

そうなんです。この曲、まさに「ブルックナー8番の4楽章そのもの」というくらいに似ているのです。

グレイアムは、スコアの中で、ブルックナーの8番の4楽章を「音楽の旅の出発点」とも述べています。
もしかするとグレイアムは、ブルックナーと彼の偉大なシンフォニーも「巨人」として讃えているのかもしれません。

ブルックナーに対するリスペクトが感じられる作品でもあります。

参考

ブルックナー『交響曲第8番』4楽章の演奏は、記事の最後にご紹介します。

英国式ブラスバンド版の演奏

さて、ここで演奏動画をご紹介します。

実は、この曲の原曲はブラスバンド版です(2009年初演で、吹奏楽版はその2年後)。このため、最初にブラスバンド版の演奏をノーットでご紹介しておきます。

ブラスバンド版を聴いたことがない方も、ぜひ一度通してお聴きになることをお勧めします。

マー坊
マー坊

ブラスバンド版は、金管楽器の暖かい音色が魅力的だよね

お嬢
お嬢

それに、超絶技巧を金管楽器で演奏してしまうところも見どころね

曲は、次の3つの楽章で構成されています。

Ⅰ. Fanfare(0:00~)
Ⅱ. Elegy(4:20頃~)
Ⅲ. Fantastic Brillante(10:30頃~)

演奏は、英国の歴史ある名門ブラスバンド、ブラック・ダイク・バンド(The Black Dyke Band)です。世界最高レベルの驚愕の演奏をぜひ最後までお聴きください。
(途中で広告が表示される場合がありますがご容赦ください。YouTubeの設定によるものです)

参照元URL:https://youtu.be/1IvKAAEOc8w

これほどの難曲を金管楽器(&打楽器)だけで演奏してしまうのは、本当に驚異的ですよね。

吹奏楽版(ノーカット)の演奏

次にご紹介するのは、吹奏楽版(ノーカット)の演奏です。

吹奏楽版は、P.グレイアム自身の手によって編曲され、ブラスバンド版が初演された2年後(2011年)に初演されました。

吹奏楽版は、木管楽器が加わることで、表現や表情がより豊かになっているように感じます(良し悪しの問題ではありませんので念のため)。

演奏は、プロの吹奏楽団Osaka Shion Wind Orchestra(大阪市音楽団)です。
(ちなみに、Ⅰ楽章0:00~、Ⅱ楽章5:51~、Ⅲ楽章11:53~ です。音量注意!

参照元URL:https://youtu.be/jHGmuc7lUO0

吹奏楽版(カットあり)の演奏

岡山学芸館高校の名演

吹奏楽コンクールでの名演といえば、やはり岡山学芸館高校吹奏楽部の演奏(2019年)が特に素晴らしいと思います。

コンクールでは時間制限があるため、必然的に半分ほどがカットされているのですが、それだけ凝縮された内容の濃い演奏になっていると思います。

それにしても高校生離れした驚異的なレベルの演奏だと思います。

参照元URL:https://youtu.be/RZ7EorywcR4

グレード(吹奏楽版)

表示なし(推定6)※あくまで目安です

編成(吹奏楽版)

吹奏楽版の編成は以下のとおりです。

Piccolo / Flutes<div.> / Oboe / Bassoon / Bb Clarinet 1-3 / Bb Bass Clarinet / Eb Alto Sax 1-2 / Bb Tenor Sax / Eb Baritone Sax / Trumpet 1-3 / Horn 1-4 / Trombone 1-3 / Euphoniums<div.> / Tubas<div.> / String Bass / Timpani / Cymbal / Percussion 1(Tam-Tam , Clash Cymbals, Snare Drum, Suspended Cymbal, Bongos) / Percussion 2(Bass Drum, Suspended Cymbal, Tambourine, Cymbal) / Tuned Percussion(Xylophone, Vibraphone, Tubular Bells, Crash Cymbals, Tom-Tom, Bass Drum 2)

楽譜(吹奏楽版)

吹奏楽版の楽譜をご紹介しておきます。
輸入譜のため結構なお値段がしますが、この他にフルスコアのみの販売もされています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は、敢えてブラスバンド版と吹奏楽版の演奏をご紹介しましたが、皆さんはどちらが好みですか?

私は、どちらもそれぞれ良さがあると思うので、どちらも好みです。どちらか1つなんて選べません(笑)

さて、最後に、ご参考までにブルックナー交響曲第8番』の4楽章の演奏動画をご紹介しておきます。

ブルックナー交響曲第8番-4楽章

ブルックナー『交響曲第8番』の4楽章の演奏動画です(N響)。

巨人の肩にのって』の冒頭部分と聴き比べてみると面白いと思います。

参照元URL:https://youtu.be/KVIxR5ifIP4

ブルックナーの交響曲8番もいいですよね。

では、また次回の記事でお会いしましょう!

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