当サイトでは、おすすめの吹奏楽の名曲・人気曲や名演等をあれこれご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、アルフレッド・リード (Alfred Reed) の名曲です。

A.リードの曲って、独特のカッコ良さがあって良いよね。

そうね。たくさん作曲されているけど、どんな曲が人気でおすすめなのかしら?
それでは、A.リードのおすすめの名曲をご紹介していきたいと思います。編成も記載していますので、選曲の際のご参考にしていただければと思います。
なお、選曲にあたっては、事前にまっしーの周囲の吹奏楽関係者にヒアリングを行っていますが、最終的には管理人の判断によるものですので、予めご了承ください。
第3位『エル・カミーノ・レアル』
第3位は、『エル・カミーノ・レアル』(El Camino Real)です。
この曲は、ジョージア州ロビンズ空軍基地の第581空軍軍楽隊の委嘱で作曲され、1985年に初演されました。
冒頭から「スペイン」を想わせる曲調とカスタネットのリズム、そしてホルンの印象的なメロディが流れます。
また、この曲は、A.リード特有の、メジャー(長調)とマイナー(短調)が短い間に交互に現れる、明-暗-明-暗の反転模様も印象的です。A.リードの曲はコードの明転-暗転がとにかくカッコいいと思います。
ところで、このエル・カミーノ・レアルは、ドラマ「仰げば尊し」の中で横須賀の弱小高校、美崎高校が吹奏楽コンクールの自由曲として演奏していました。
それほど、この曲は聴く人にインパクトを与えることができる曲なのだと思います。
作曲されて30年以上が経った今でも人気を誇る曲なんだなあと改めて実感した次第です。
演奏動画と編成・グレード

この動画↓は、NHK交響楽団のウインドセクションによる演奏なんだ。

最初のテンポが遅く感じるけど、徐々にテンポアップしていくところが好き。さすがN響メンバーという演奏よね。
<編成>
Picc./Fl.3. / Fl.1-2 / Ob.1-2 / E.H. / Bsn.1-2 / C.Bsn. / Eb Cl. / Bb Cl.1-3 / Eb A.Cl. / B.Cl. / CB.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Trp.1-3 / Cor.1-2 / Hrn.1-4 / Trb.1-3 / Bari. or Euph. / Tubas / St.Bass / Harp/Piano / Timp. / Perc.1-4
5(あくまで目安です)
参考文献:ブレーン・オンライン・ショップHP
第2位『春の猟犬』
第2位は、『春の猟犬』(Hounds of Spring)です。
冒頭でのグリッサンドのように駆け上がるメロディーは、まるで猟犬が春の野原を駆け回る姿を表現しているかのようです。
私がこの曲を初めて聴いたのは、中学生の頃でした。
『春の猟犬』は、まだ中学生だった自分達の吹奏楽部にはまだ難しく、結局中学では演奏できず仕舞いでしたが、その当時の憧れの気持ちは今でも心に残っています。
さて、この曲の形式は、A-B-Aの三部形式です。
主題部(A)は猟犬が駆け回るような楽しく華やかなイメージの旋律ですが、中間部(B)に入ると、ホルンとイングリッシュホルンによるゆったりとした美しい叙情的なメロディーに移り替わります。
中間部の美しさは、A.リードの曲の特徴の1つでもありますね。
私はこの中間部のメロディーが好きです。なんだか、ほんわか・ほっこりします。
再現部(A)に入ると、また冒頭の「春に猟犬が駆け回る」ようなメロディーが現れます。
そういえば、ドラマ「仰げば尊し」では、コンクールでこの『春の猟犬』を演奏するシーンで始まりました。やっぱり人気曲なんですね。
演奏動画と編成・グレード

この動画↓は、洗足学園音楽大学 フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル(指揮:林紀人)の2009年の演奏なんだ。

さすが音楽大学のメンバー!、っていう演奏よね♪
<編成>
Picc/Fl.3. / Fl.1-2 / Ob.1-2 / E.H. / Bsn.1-2 / Eb Cl. / Bb Cl.1-3 / CB.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Trp.1-3 / Cor.1-2 / Hrn.1-4 / Trb.1-3 / Bari. or Euph. / Tubas / St.Bass / Timp. / Perc.1-3
<グレード>
4(あくまで目安です)
参考文献:ブレーン・オンライン・ショップHP
第1位『アルメニアン・ダンス パートⅠ』
第1位は、『アルメニアン・ダンス パートⅠ』(Armenian Dances Part.Ⅰ)です。
この曲は、1973年に初演されました。
それほどの年月が経っても、全く色褪せない、今でも大人気の曲です。
冒頭の金管のファンファーレが強烈に印象的で、この部分に苦労する楽団も多いのではないでしょうか。
私自身も、トランペット吹きとして、最初の音を如何にきっちりと華やかに決めるか、練習に明け暮れていた日々を思い出します。
実は、A.リード本人もトランペット吹きでした。やはり冒頭のファンファーレには何か思い入れがあったのかもしれません。
冒頭はゆったりとしたテンポで始まりますが、この曲は、5つのアルメニア民謡が連続する形で構成されています。次第にアップテンポのメロディーに移っていきます。
この曲は、ソロ(ソリ)も充実していますよね。
オーボエの哀愁漂うソロの他にも、コルネット、ホルン、アルトサックス、クラリネットと続き、ソロパートにとっては聴かせどころ満載の曲なのですが、裏を返せばそれだけ難しい曲でもあるんですよね。
演奏動画と編成・グレード

この動画↓は、シエナ・ウインド・オーケストラ(指揮:佐渡裕)による演奏なんだ。

さすが、シエナの演奏って素晴らしいわよね♪
<編成>
Picc./Fl.3. / Fl.1-2 / Ob.1-2 / E.H. / Bsn.1-2 / C.Bsn.(opt.) / Eb Cl. / Bb Cl.1-3 / Eb A.Cl. / B.Cl. / CB.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Bass Sax.(opt.) / Trp.1-3 / Cor.1-2 / Hrn.1-4 / Trb.1-4 / Euph. / Tuba / St.Bass / Timp. / Perc.1-3(S.D.、B.D.、Cym.、S.Cym.、Tamb.、Xylo.、Glock.、Vib.)
6(あくまで目安です)
参考文献:ブレーン・オンライン・ショップHP
この曲をまだ演奏したことがない方も、既に演奏したことがあって再びチャレンジする方も、ぜひ楽しんで演奏なさってください。
いかがでしたでしょうか?
次回は、ジェイムズ・バーンズの名曲をご紹介します。