【吹奏楽】『海の歌』おすすめ5選 ~あなたはどの『海の歌』が好き?~

吹奏楽

皆さん、こんにちは。管理人のまっしーです。

今回は、いつもとは趣向を変えて、『海の歌』というタイトルの吹奏楽曲の中から5曲をピックアップしてご紹介したいと思います。

マー坊
マー坊

えっ?『海の歌』って1曲だけじゃないの?

お嬢
お嬢

違うわよ。『海の歌』の作曲家って何人もいるのよ

はい。そこで質問ですが、吹奏楽曲で『海の歌』といえば、どの『海の歌』を思い浮かべますか?

レックス・ミッチェル? ヴォーン・ウィリアムズ? それとも別の作曲家の海の歌ですか?

吹奏楽曲にはいろんな『海の歌』があります。今回は、その中からおすすめの曲を5曲ピックアップしてご紹介します。隠れた名曲もご紹介するので、もしかするとあなたの知らない『海の歌』に出会えるかもしれません。

吹奏楽コンクールの自由曲や各種コンサートの選曲にいかがでしょうか。

では、早速始めましょう!

レックス・ミッチェルの『海の歌』

吹奏楽経験のある方の多くは、『海の歌』といえばまず最初にこの曲を思い浮かべるのではないでしょうか。

それほど有名で人気なのが、アメリカの作曲家レックス・ミッチェル(Rex Mitchell)が1979年に作曲した『海の歌』(A Song of the Sea)です。R.ミッチェルといえば、『大草原の歌』などでも知られる人気の作曲家です。

グレードが「3」と比較的易しい曲でありながら、華やかなTuttiや壮大に盛り上がるシーンなどの見せどころ・聴かせどころも多く、各種コンサートでもよく演奏されています。数ある『海の歌』の中でも最も有名な『海の歌』といえるでしょう。

演奏は東京佼成ウインドオーケストラです。

トーマス・ノックスの『海の歌』

次にご紹介するのは、トーマス・ノックス(Thomas Knox)作曲の『海の歌』(Sea Songs)です。

この曲は、最近ではほとんど知る人がいないのではないかとさえ思える、隠れた名曲です。個人的には今回ご紹介する曲の中では最もおすすめしたい曲です。実は私、この曲を広く知って欲しいと願って今回の記事を書いたくらいです。

この曲がどのくらい知られていないかというと、日本の吹奏楽団でこの曲の演奏動画をYouTubeで公開している楽団は1つもありません(2021年7月現在)。

また、吹奏楽コンクールではこれまでに7団体ほどしか演奏しておらず、最後に演奏されたのは1989年の創価大学です。つまり、もうかれこれ30年以上もコンクールで演奏されていないのです。

このように書くと、単に人気のない曲のように思われるかもしれませんが、実はとても良い曲です。グレードは「5」と比較的難しめですが、とてもかっこいい曲です。

マー坊
マー坊

まっしーは中学時代にこの曲に出会って、その頃からずっとファンなんだよね

お嬢
お嬢

そして、コンクールでこの曲を演奏したいという夢が叶わないまま今に至っているのよね

マー坊
マー坊

この曲をコンクールで演奏する楽団が現れたら、まっしーと僕らは全力で応援するからね

まずは是非一度聴いてみてください。演奏はアメリカ海兵隊バンドです。

ヴォーン・ウィリアムズの『海の歌』

次にご紹介するのは、イギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams)作曲の『海の歌』(Sea Songs)です。1923年に作曲された行進曲です。

ヴォーン・ウィリアムズ(1872年-1958年)といえば、『イギリス民謡組曲』などが特に有名ですが、この『海の歌』は、もともとイギリス民謡組曲の4曲のうちの第2曲として作曲され、後に独立した行進曲『海の歌』として演奏されるようになったものです(この結果、現行の『イギリス民謡組曲』は3曲で構成されています)。

こうした経緯から、『海の歌』はイギリス民謡の雰囲気が強く感じられる曲となっています。グレードは「3」で、約4分の親しみやすい小品です。

演奏は、The Central Band of the Royal Air Forceです。

福田洋介の『海の歌』

次にご紹介するのは、福田洋介作曲の『海の歌』(The Song of the Sea)です。海上自衛隊東京音楽隊の委嘱により2013年に作曲された曲です。

福田洋介氏(1975年-)といえば、吹奏楽のための『風之舞』(2004年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ)や、『さくらのうた』(2012年度課題曲Ⅰ)などの作品でも知られる人気の作曲家・編曲家・指揮者です。

福田洋介氏の『海の歌』は、上でご紹介した『海の歌』と比べると、とても繊細で随所に美しさが感じられる曲になっています。曲全体を通して日本らしい雰囲気が感じられ、聴く人の心を穏やかに癒してくれる魅力たっぷりの音楽だと思います。

グレードは「4」で約8分半の曲。美しいソロがObやCl、A.Sax、T.Sax、Trpにあります。

演奏は、陸上・海上・航空自衛隊音楽隊です。

R.W.スミスの『船乗りと海の歌(海の男達の歌)』

最後にご紹介するのは、アメリカの作曲家ロバート・W・スミス(Robert W. Smith、1958年-)作曲の『船乗りと海の歌海の男達の歌)』(Songs of Sailor and Sea)です。『海の歌』という曲名ではないのですが、「海」にまつわる人気曲なのでこの機会にご紹介したいと思います。

この曲は、『海の男達の歌』という曲名でも知られていますが、原題は「Songs of Sailor and Sea」なので、正確に訳すなら『船乗りと海の歌』となります。

それはともかく、この曲には、まるで映画音楽を聴いているかのような魅力があります。冒頭はオーシャンドラムによる波の音で始まり、続くベルの音は船出を思い起こさせます。穏やかな海は、ときに激しい海となり、そうかと思うと一転して静寂な海に変わるなど、海の様子がさまざまに移ろいで豊かな表情で演奏されていきます。後半から最後にかけての華やかな盛り上がりは特に注目です。

グレードは「4」です。グレードの数字以上に華やかでカッコよく、コンクール自由曲や演奏会の選曲にもおすすめです(演奏時間約8分)。

演奏は、酒田吹奏楽団です。


最後に

いかがでしたか?

マー坊
マー坊

いろんな『海の歌』があったけど、どの曲もそれぞれの魅力があるよね

お嬢
お嬢

そうよね、皆さんはどの『海の歌』が好きですか?

今回は、さまざまな『海の歌』をご紹介しましたが、お気に入りの1曲が見つかったならば幸いです。

では、また次回お会いしましょう! 

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