皆さん、こんにちは。
管理人のまっしーです。
新型コロナウィルスの影響で吹奏楽の活動が制限されている方も多いことと思いますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は、2021年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ『吹奏楽のための「エール・マーチ」』についてご紹介します。

今回も、Webで公開されている「課題曲の演奏動画」をどんどんご紹介していくよー

演奏動画は今後も適宜追加していく予定なので、時々チェックしてくださいね
当サイトでは、さまざまな吹奏楽団の「課題曲の演奏動画」をご紹介することで、コンクールや各種演奏会に挑戦する皆さんのお役に立ちたいと考えています。

課題曲ⅠからⅤまで順番に投稿していくよー。今回はⅣ番ね
では早速、『エール・マーチ』の曲の概要からご説明していきます。
『エール・マーチ』はどんな曲?
作曲者は中学校の吹奏楽部顧問の先生
『吹奏楽のための「エール・マーチ」』の作曲者である宮下秀樹さんは、新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程作曲専攻を卒業し、東京学芸大学大学院作曲専攻を修了されています。
この記事の執筆時点では、新潟市立鳥屋野中学校の先生で吹奏楽部の顧問を務めておられます。

吹奏楽部顧問の先生と聞くと、何だか親近感が湧いてくるね

吹奏楽部の先生が課題曲の作曲者だなんて、その学校の生徒さんたちは幸せよね
『エール・マーチ』の背景と留意点
作曲者の宮下秀樹さんは、『エール・マーチ』の曲の背景や演奏上の留意点について、次のように述べられています。
もとは、選手激励会での入場行進曲としての使用を想定し、「誰かを応援したい時に演奏できる曲に」という願いを込めて、「エール・マーチ」と名付けました。
スコアより
(中略)しっかりとハーモニーを感じとり、重厚感のあるサウンド、明快なリズムを目指して演奏してください。マーチらしくなるよう、曲中のスタッカートの有無については、ない部分でも解釈次第で短めに(軽く)演奏して構いません。少人数でも十分響くように、オーケストレーションはシンプルに仕上げました。その分、大編成では色彩感が乏しくならないよう、各楽器の音色・音量に配慮して、丁寧な演奏を心掛けてください。

応援したい時に演奏できる曲ということで「エール・マーチ」っていうんだね

重厚感のあるサウンドで明快なリズムのマーチにすることが第一の目標ね
この曲、本当に良い曲だと思いますし、とても人気が出そうな予感がします。
ぜひ、記事の後半でご紹介する演奏動画で実際に曲をお聴きいただければと思います。
『エール・マーチ』の編成は?
編成は以下のとおりです。
Picc. / Fl.1-2 / Ob.(opt.) / Bsn.(opt.) / Eb Cl.(opt.) / Cl.1-3 / A.Cl.(opt.) / B.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Trp.1-3 / Hrn.1-3 / Trb.1-3 / Euph. / Tuba / St.Bass(opt.) / Perc.1(S.D.) / Perc.2(B.D.) / Perc.3(C.Cym., S.Cym.) / Perc.4(Glock., Tri.)
ダブルリード楽器やE♭クラリネット、アルトクラリネットなどがオプションとなっています。
課題曲Ⅰ・Ⅲと同様に、Ⅱ・Ⅴと比べると小さめの編成となっています。

ちなみに、演奏時間は約3分半で、少し短めだよ
ソロがあるパートは?
ソロがあるパートは以下のとおりです。ソロは比較的少なめと言えます。
- ホルン

CDを聴くだけだとホルンのソロには気づきにくいけれど、Trioの後にソロが登場するんだよね

アルトサックスやクラリネットなどの主旋律の背後で流れるあのホルンの美しい対旋律がソロなのね
演奏動画をご紹介します
それでは、『エール・マーチ』の演奏動画を4つご紹介します。
なお、複数の演奏動画をご紹介しますが、当サイトは演奏の批評を行うことは目的としておりませんので、その点をご理解いただいた上でご覧いただければと思います。
①北海道教育大学函館校吹奏楽団
今回も、トップバッターは北海道教育大学函館校吹奏楽団さんです。
2020年2月中旬に全国に先駆けていち早くWebで公開されていた演奏動画です。
短期間でここまで仕上げられるというのは、さすが全国大会の常連さんですよね。
②WISH Wind Orchestra
次は、プロによる演奏です。
いつも当サイトがお世話になっている人気のプロの吹奏楽団「WISH Wind Orchestra」です。
テンポが少しゆっくり目の演奏で、さすがプロ!ともいうべき安定感抜群の演奏ですよね。
③東京吹奏楽団
次は、当サイトでは初めてご紹介する「東京吹奏楽団」による演奏です。
「東京吹奏楽団」は、1963年に設立され、「東吹」の愛称で広く親しまれているプロの吹奏楽団です。
なお、東京吹奏楽団は「2020年度全日本吹奏楽コンクール 課題曲合奏クリニック DVD」に出演され、指揮者の福本信太郎氏が課題曲の徹底分析・攻略について解説されています。
課題曲を演奏する吹奏楽団には必携とも言えるDVDをご紹介しておきます。
④Blitz Philharmonic winds(小編成)
4つ目に、小編成でのプロの演奏をご紹介します。
「Blitz Philharmonic winds/ブリッツフィルハーモニックウインズ」による演奏です。
演奏者がたったの15人という極めて小さい編成での演奏です。そして、指揮はあの東海大学付属高輪台高校の畠田貴生先生です。
小さいながらもなんて豪華で贅沢な吹奏楽団なのでしょう!
果たしてどんな演奏なのか、とても気になりますよね。注目の演奏動画はこちら↓です!

たった15人の少人数だから、一人一人の音がしっかりと聞こえるし、ほかの楽器との関わり合いが良く分かるよね

15人の小編成バンドでも、努力と工夫次第で大編成バンドと肩を並べられることが分かったわ

小編成バンドのメンバーにも自信と勇気を与えてくれる演奏だよね
東京佼成WOの注目のLIVE録音CD
ここで、東京佼成ウインドオーケストラによる注目のLIVE録音のCDをご紹介します!
やはり伝統ある名門プロ吹奏楽団による課題曲演奏は、とっても気になります。
ちなみに、こちらはAmazon限定商品なので、お見逃しなく。
最後に
いかがでしたか?
今回、4つの演奏を聴いてみて思いましたが、奏者の人数によって演奏の雰囲気が異なるのはもちろんのこと、曲のテンポによっても大きく雰囲気が異なるんですよね。
テンポが早いと、人数が多くても小気味良く聞こえるし、逆にゆっくりだと、人数が少なくても堂々とした雄大さみたいなものが感じられます(良し悪しの問題ではありませんので念のため)。
いろんな団体の演奏を聴いてみると興味深いですよね。その意味では、今回の4つの演奏動画はとても良い参考になりました。

もし良かったら、ぜひ他の課題曲の記事も読んでねー
では、また次回の記事でお会いしましょう!