皆さん、こんにちは。管理人のまっしーです。
今回は、「吹奏楽の超難曲」と題して、吹奏楽コンクールでも人気の高い難曲(グレード6)を音源とともにご紹介したいと思います。
実はまっしーは、「みんなのランキング」というサイトで「吹奏楽の難曲ランキング」の作成に参加しているのですが、残念ながら同サイトには音源を載せられないのです。このため、当サイトでは、同ランキングを参考にして管理人が厳選した「吹奏楽の超難曲」を、音源とともにご紹介したいと思います。

グレードは一般的に「6」が最高だから、最高難度の曲ということだね

「最高難度」と言われると、どのくらい難しいのか気になるわね
グレード「6」がどれほど難しいのかを、皆さんと一緒に体験したいと思います。
今回は、人気の8曲をご紹介します。コンクール自由曲や演奏会の選曲を考えている方や、「グレード6」の世界を覗いてみたいという方々のお役に立てれば幸いです。
なお、今回ご紹介する曲順は、難易度順というわけではありませんので念のため。どれも超難曲ばかりなので難易度順は付けようがないというのが率直な気持ちです。
それでは、前置きはこのくらいにして、早速始めましょう!

まっしー、トップバッターは誰の曲なの?
難曲といえば、やはりこの方の曲ですよね!
クロード・トーマス・スミスの難曲を3曲続けてご紹介します!
①華麗なる舞曲 / C.T.スミス
C.T.スミス氏の作品といえば、どれも「超」が付くほどの難曲ばかりですが、その中でも特に難しいとされているのが『華麗なる舞曲』(Danse Folatre)です。
曲の冒頭から金管楽器のハイトーンと木管楽器の高速パッセージで始まり、華やかさ・スピード感・正確さなどの要素が全奏者に要求されます。また、難度の高い数々のソロでは高い個人技レベルも容赦なく求められる「超難曲」です。
今回ご紹介するのは、海上自衛隊東京音楽隊による演奏です。文字どおり「華麗なる」演奏なので、ぜひご覧ください!
②フェスティヴァル・ヴァリエーション / C.T.スミス
今回ご紹介するC.T.スミス3部作の中では最も初期(1982年)に発表されたのが『フェスティヴァル・ヴァリエーション』(Festival Variations)です。
当時の吹奏楽曲としては他に類を見ないほど楽しく華やかで演奏難度の高い曲として話題と人気を集め、C.T.スミスの名前を広く世界に知らしめた最高傑作と評されています。
これほどまでに超絶にかっこ良くて超絶に楽しくて超絶に難しい曲があるでしょうか!
演奏は、当サイトがいつもお世話になっている龍谷大学吹奏楽部さんです。今回も名演です!
<演奏:龍谷大学吹奏楽部(2012年度)>③ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲 / C.T.スミス
『ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲』(Variations on a Hymn by Louis Bourgeois)は、今回ご紹介するC.T.スミス3部作の中では最も落ち着いた印象のある曲です。
タイトルの「讃美歌」という言葉からは、美しく落ち着いたイメージがありますが、そこはやはりC.T.スミスの作品だけあって、単に美しいだけで許される訳がありません(笑)。ホルンやトランペットが非常に難しいのはもちろんのこと、3部作の中では最も「音楽的に難しい曲」と言えるかもしれません。
この「美しい難曲」を、引き続き龍谷大学吹奏楽部さんの演奏で聴いてみたいと思います。
<演奏:龍谷大学吹奏楽部(2018年度)>④ブリュッセル・レクイエム / B.アッペルモント
『ブリュッセル・レクイエム』(A Brussels Requiem)は、ベルト・アッペルモントによって2016年に作曲された楽曲で、原曲はブラスバンド曲です。
「レクイエム」というタイトルからは想像できないほどのド派手な難曲で、2019年の吹奏楽コンクールでは全国の強豪校がこの曲を競うように演奏して大ブームを巻き起こした話題の人気作です。

その年は、全国大会だけでも11団体がこの曲を演奏したんだよね
個人的にはブラスバンド版の演奏がおすすめなので、今回は敢えてブラスバンド版をノーカットでご紹介します。
演奏は、ベルギーのブラスバンド「Festival Brass Band」です。

吹奏楽版の『ブリュッセル・レクイエム』の演奏動画は、こちら↓の記事からどうぞ~
⑤巨人の肩にのって / P.グレイアム
『巨人の肩にのって』(On the Shoulders of Giants)は、ピーター・グレイアムによって作曲された楽曲で、原曲はブラスバンド曲です。
吹奏楽版は、のちにグレイアム自身によって編曲されたもので、最近では2019年の全日本吹奏楽コンクールで岡山学芸館高校が見事金賞に輝いたことでも話題になりました。
冒頭はブルックナーの「交響曲第8番」の第4楽章を主題にした(というより、まさにブルックナーそのものといった感じですが)荘厳なファンファーレで始まるのが印象的です。連続するソロも技巧的で高度な技術レベルを求められる難曲です。
今回は、ブラスバンド版の素晴らしい演奏動画に出会ったので、そちらをノーカットでご紹介します。
演奏は、イングランドの世界的ブラスバンド「Black Dyke Band」です。さすが世界のブラック・ダイク・バンド!と驚嘆してしまうくらい見事な演奏です!

吹奏楽版の『巨人の肩にのって』の演奏動画は、こちら↓の記事からどうぞ♪
⑥ハリソンの夢 / P.グレイアム
『ハリソンの夢』(Harrison’s Dream)は、ピーター・グレイアムによって作曲された楽曲で、原曲はブラスバンド曲です。
一般にグレードは「6」が最高難度とされる中で、実はなんと「グレード7」とも評されることがあるのがこの曲です。

一体、どういうことなの?
実は、「グレード6を超える難曲」であることを示すために、作曲者のグレイアム自身が「グレード7」と表記したことに由来しています。

それほどの自信作ということなのね。それで、この曲の難しさはどういった点にあるの?
『ハリソンの夢』は、18世紀のイギリスの時計技術者ジョン・ハリソンが生涯をかけて開発を目指した「航海時の経度測定計器(高精密時計)」と彼の一生涯をテーマに作曲されています。
P.グレイアムは、「時計」や「時間」といった概念を譜面上で緻密に計算して非常に難解なまでに表現しています。その高度に計算された意図を高い演奏技術で正確かつ音楽的に表現するところに最大の難しさがあるのだといえます。
今回は、大阪市音楽団による吹奏楽版の演奏をノーカットでご紹介します。この最高難度の曲と演奏を、ぜひ聴いてみてください。
⑦宇宙の音楽 / P.スパーク
『宇宙の音楽』(Music of the Spheres)は、フィリップ・スパークによって作曲された、原曲はブラスバンド版の楽曲です。

『宇宙の音楽』って、いかにも難しそうな壮大なタイトルだね
そうですね。
この曲は、宇宙の始まりから現在、そして未来を描いた、スパークらしい壮大なテーマとスケールが魅力の音楽です。
ブラスバンド版は、2004年のヨーロピアン・ブラスバンド選手権で初演され、このとき演奏したヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンドは見事6連覇を果たしたというエピソードのある難曲です。
一方、吹奏楽版は、2005年に大阪市音楽団によって初演されています。また、全日本吹奏楽コンクールでは精華女子高校が2007年と2011年の2度にわたってこの曲で全国大会金賞に輝いたことでも話題になりました。
原曲はブラスバンド版ですが、吹奏楽版の素晴らしい演奏動画に出会ったので、今回は敢えて吹奏楽版の演奏をご紹介します。
演奏は、「Wind ensemble GAJA」です。Wind ensemble GAJAは、名古屋のプロオーケストラに籍を置く奏者を中心に構成されたプロフェッショナル吹奏楽団です。
さすがプロの吹奏楽団による素晴らしい演奏で、フィナーレの盛り上がりはとても凄いです!
⑧アウディヴィ・メディア・ノクテ / O.ヴェースピ
『アウディヴィ・メディア・ノクテ』(Audivi Media Nocte)は、スイスの作曲家オリヴァー・ヴェースピによって2011年に作曲された楽曲で、原曲はブラスバンド曲です。

なんとも不思議なタイトルだけど、どういう意味なの?
「Audivi Media Nocte」はラテン語で、邦訳は「我は聴きぬ、真夜中に」とされています。
吹奏楽版については、最近では2017年の全日本吹奏楽コンクールで精華女子高校が金賞に輝いたことでも注目を集めました。
今回は、原曲であるブラスバンド版の演奏をご紹介します。2012年のヨーロピアン・ブラスバンド選手権での演奏で、オランダの「ブラスバンド・スホーンホーフェン」による名演です。
ソロでの個人技もTuttiもとにかく素晴らしくて、曲の終わりにすさまじいスタンディング・オベーションが巻き起こるのは必見です!
最後に
いかがでしたでしたか?
やはりグレード6ともなると、とてつもなく難しい曲ばかりですよね。
ただ、今回様々な曲のグレードを調べてみて分かったのですが、一般に「難曲」として知られる曲であっても、実はグレードは「6」ではなく「5」だったり(場合によっては「4」だったり)することもありました。
つまり、次のようなことが言えるのだと思います。
- グレードはあくまで「目安」であり、絶対的なものではない
- 「技術的に」グレードが高くなくても、「音楽的に」難しい曲がある
「グレード6」以外にも難曲は山ほどある
今回ご紹介した難曲のほかにも、世の中にはまだまだ沢山の難曲があります。
というより、「簡単な曲などひとつもない」といっても過言ではありません。コンクールの全国大会で演奏される曲だからといって、全てがグレード「6」というわけではないですからね。

ねえ、まっしー、次は続編をやろうよ

『吹奏楽の難曲《グレード5》編』はどうかしら?
そうですね。もし今回反響があるようでしたら、次回は続編として『吹奏楽の難曲《グレード5》編』もやってみようと思います。
もし宜しければ、ぜひTwitterでコメントやご意見などもいただけると嬉しいです。
では、また次回の記事でお会いしましょう!