今回は、フィリップ・スパークの名曲『ジュビリー序曲』をご紹介します。
当サイトとしては初めてP.スパークの作品をご紹介するのですが、実は私、P.スパークの大ファンなんです。

スパークの曲って、カッコいいよね。

そうね。特に金管楽器がキラキラ輝いている感じがするわよね。
『ジュビリー序曲』をまだ知らないという方にも是非おすすめしたいので、記事の後半の演奏動画を是非ご覧いただければと思います。
今回は、吹奏楽版に加えて、英国式ブラスバンド(金管バンド)版の演奏もご紹介するので、吹奏楽ファンだけでなく、ブラスバンドファンの方とも一緒にスパーク作品の良さを共有できればうれしいです。それでは早速、、、
『ジュビリー序曲』ってどんな曲?
この曲を知らない方のために、まず曲について簡単にご紹介しておきます。
『ジュビリー序曲』は、もともと英国式ブラスバンドのために書かれた曲で、これが大ヒットしたことを受けて吹奏楽版がアレンジされました。
つまり、原曲はブラスバンド版なのです。金管楽器が輝いていると感じるのは、そのためでもあるんですね。一方で吹奏楽版では、木管楽器ならではの魅力が新たに加わっているので、どちらの版もそれぞれの魅力があると思います。
ということで、吹奏楽版とブラスバンド版のそれぞれの演奏動画をご紹介します。この聴き比べは結構興味深いですよ!
演奏動画
では、演奏動画を2つご紹介します。
1つ目は吹奏楽版、2つ目はブラスバンド版です。
吹奏楽版
吹奏楽版は、いつも当サイトがお世話になっている「WISH Wind Orchestra」による演奏です。さすがはプロの演奏だけあって安定しているし、とってもカッコいいです。
<演奏:WISH Wind Orchestra>
冒頭からファンファーレがキラキラ輝いているよね。

そうね。それに、トランペットのあの「跳躍&High Bb」もカッコいいわよね! 木管の音色も良いし。ところで、ブラスバンド版はどんな感じなのかしら?
ブラスバンド(金管バンド)版
こちら↓はブラスバンド版の演奏です。実はこの動画を見つけるのにひと苦労しました。ブラスバンド版の公開されている演奏ってまだ少ないんです。そこで、今回は探しに探した「Brass Band Wipptal」(イタリア)の演奏をご紹介します。
<演奏:Brass Band Wipptal(イタリア)>いかがでしたか? 金管バンドの演奏って、独特の魅力がありますよね(というか、こっちが原曲なんですけどね)。

吹奏楽版では木管楽器が吹く細かいパッセージも、ブラスバンド版では金管楽器が吹くんだから凄いなぁ。新鮮だったよ。

そうね。やっぱりブリティッシュスタイルのブラスバンドって、独特の柔らかい音色が良いわよね。まっしー、今度は他のブラスバンド曲も紹介してね。
はい。機会があれば、また吹奏楽版とブラスバンド版の聴き比べができる曲をご紹介したいと思います。
編成とグレード
では、編成とグレードをご紹介します(吹奏楽版のみ)。
トランペット(含むコルネット)が計5パートあったり、打楽器が若干少なめなのは、ブラスバンド版に由来するのかもしれません。
<編成>(吹奏楽版)
Picc. / Fl.1-2 / Ob.1-2 / Bsn.1-2 / Eb Cl. / Bb Cl.1-3 / Eb A.Cl. / B.Cl. / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Cor.1-3 / Trp.1-2 / Hrn.1-4 / Trb.1-3 / Euph. / Tubas / Timp. / Perc.
<グレード>
5(あくまで目安です)
参考文献:ブレーン・オンライン・ショップHP
最後に、CDを1枚ご紹介します。演奏は東京佼成ウインドオーケストラです。
このCD↓には、『ジュビリー序曲』(吹奏楽版)に加えて、『アルヴァマー序曲』『春の猟犬』『キャンディード序曲』『祝典序曲』など、計10曲もの名曲が収録されていてとてもお得なので、おすすめします。
では、今回はここまで。
P.スパークの作品には他にも名曲がたくさんあるので、また別の機会に取り上げたいと思います。それでは、また次の記事でお会いしましょう!