皆さん、こんにちは。管理人のまっしーです。
「吹奏楽ポップスの中で最も人気のある曲」と言っても過言ではない、大人気の『宝島』。
ノリが良くて楽しく盛り上がる曲なので、ポップス・ステージやアンコールで演奏されることも多いですね。
この曲、吹奏楽経験者なら誰もが知っているくらい人気の曲ですが、原曲はT-SQUARE(ティー・スクエア)の大ヒット曲です。
意外と、T-SQUAREのことや原曲を知らない方も多いことが、事前のTwitterアンケートで判りました。
そこで今回は、人気の名曲『宝島』について、原曲や吹奏楽版を含めていろんな『宝島』の演奏動画をご紹介していこうと思います!

今回は、宝島ファンに広くお届けする記事になるよ

皆さん、ぜひ最後までお付き合いくださいね
はじめに ~今回の宝島特集~
今回の「宝島」の記事は、次のような内容でお届けします!
特集1:T-SQUAREの原曲『宝島』
特集2:プロによる『宝島』の演奏動画
特集3:Saxソロをアレンジする方法
特集4:金管アンサンブルの『宝島』
では、早速始めましょう!
特集1:T-SQUAREの『宝島』
原曲の『宝島』は、1986年に「T-SQUARE」(当時はTHE SQUARE)が発表した大ヒット曲です。
実は私、中学生時代からT-SQUAREの大ファンでして、これまで何百回、何千回とT-SQUAREを聴いてきました。
吹奏楽版の『宝島』はノリが良くて賑やかな楽しい曲というイメージがありますが、原曲の方は、ウインド・シンセサイザーという電子楽器を使用していて、爽やかな音色と軽快なサウンドがとても魅力です。
『宝島』の作曲者は和泉宏隆さん
作曲者は、元バンドメンバー(キーボード/ピアノ担当)の和泉宏隆さんです。
(ちなみに、真島俊夫さんは、作曲者ではなく吹奏楽版の編曲者です)

このあとご紹介する動画↓の中でピアノを弾いている男性が作曲者の和泉宏隆さんだよ!

T-SQUAREを知らない方も、ぜひ見てみてくださいね♪ 吹奏楽版との共通点がよく分かりますよ。
『宝島』の原曲を知らない方は多い
実は、事前にTwitterで吹奏楽経験者の方を対象にアンケート調査を行ったところ、4割もの方がT-SQUAREの原曲を聴いたことがないことが判りました。
やはり演奏するなら原曲は知っておきたいものです。
そこで、まず、T-SQUAREの『宝島』をご紹介しますので、是非ご覧ください!
T-SQUAREの『宝島』とは

原曲は、吹奏楽版とは雰囲気が違って爽やかな感じだね。

そうね。お洒落で落ち着いた大人の感じもするわね。

作曲者の和泉宏隆さんは分かったかな? ピアノのソロがサックス・ソロのもとになっているんだね。

私はこの落ち着いた「宝島」が大好き。吹奏楽版の宝島と聴き比べてみたいわよね。
はい。では、次に、吹奏楽版の『宝島』をご紹介します。
特集2:プロの『宝島』演奏動画
吹奏楽版の『宝島』は、皆さんもよくご存じのとおり、原曲とは雰囲気が異なり、とてもノリが良くて賑やかな曲になっています。
編曲者は真島俊夫さん
吹奏楽版の編曲者は、真島俊夫さんです。真島俊夫さんと言えば、数多くの吹奏楽曲を編曲されている方で、T-SQUAREの曲では、ほかに『オーメンズ・オブ・ラブ』も編曲されています。
プロの『宝島』演奏を聴いてみたい!
吹奏楽版の『宝島』は、ご存知のとおりとても楽しく盛り上がる曲なので、多くのアマチュア吹奏楽団でポップス・ステージ曲やアンコール曲としてよく演奏されています。
プロよる『宝島』の演奏って、どんな感じなのでしょうか?
今回は、「東京佼成ウインドオーケストラ」「シエナ・ウインド・オーケストラ」「大阪市音楽団」のオールスターメンバーによる演奏をご紹介します。
指揮は、編曲者である真島俊夫さんご本人によるもので、生前の真島俊夫さんが見られる貴重な『宝島』映像だと思います。
なお、サックスソロ演奏は、東京佼成ウインドオーケストラの田中靖人さんです。

やっぱりプロの『宝島』は凄かったね

そうね。サックスソロも、やっぱりプロは、ひと味もふた味も違うわね。
もう1つプロの演奏をご紹介!
もう1つプロの演奏による『宝島』をご紹介します。
当サイトではもうお馴染みのプロの吹奏楽団「WISH Wind Orchestra」による演奏です。
特集3:Saxソロをアレンジする方法
『宝島』の音楽を構成する重要な要素の1つが、サックスソロです。
実は私、以前に「吹奏楽部さん応援企画」と題して『今週の宝島』という記事を書いた際に、200団体以上の『宝島』の演奏動画をチェックしました。
そこで判ったのが、全体の4割近くの楽団がサックスソロをアレンジして演奏しているということでした(あくまで私がチェックした範囲内での数値です)。

4割って、結構多いよね

そもそも「サックスソロをアレンジする」って、どういうことなの?
はい。サックスソロの主なアレンジ方法は、大きく分けて次の3つでした(あくまで私がチェックした範囲内での分類です)。
- A.SaxソロをA.Saxソリ(ユニゾン)にする
- A.SaxソロをSax群のソリ(和音)にする
- A.Saxソロを独自のアドリブにする
どういうことでしょうか?
それでは具体的に、『宝島』の演奏音源とともに1つずつご紹介していきます。
1. A.Saxソリにした演奏
1つ目にご紹介する『宝島』演奏では、A.Saxのソロを複数のA.Sax奏者がユニゾンで吹いています。
このアレンジの主なメリットは、
①多くのA.Sax奏者がソロ(ソリ)を楽しめる
②奏者が増えた分、ソリの音量が増す
という点だと思います。
具体的に演奏動画をご覧いただきましょう。
今回ご紹介するのは、大阪桐蔭高校と東海大学付属高輪台高校吹奏楽部による合同演奏(2017年)です(サックスソロは1:48頃~)。

すごい迫力のある演奏だったね!

そうね。サックスソロは、ユニゾンにしていたね。なるほど、こうしてアルト・サックスの皆で演奏すると楽しいわね。

次のアレンジは、どういうものかな?
2. Sax群のソリにした演奏
2つ目にご紹介する『宝島』演奏では、A.SaxソロをSax群のソリ(アンサンブル)にしています。
このアレンジの主なメリットは、
①ソロが和音になることで、より華やかになる
②Saxパートの皆でソロを楽しめる
という点だと思います。
実は、ご紹介しようとしていた都立杉並高校吹奏楽部による2015年度の演奏動画は、残念ながら非公開となってしまいました。とっても素晴らしい演奏だっただけに非常に残念なのですが、もし今後再び公開されることがありましたら、あらためてご紹介したいと思います。
では、3つ目のアレンジをご紹介しましょう。
3. 独自のアドリブにした演奏
3つ目にご紹介する『宝島』演奏では、A.Saxソロを楽譜どおりではなく独自のアドリブにしています。
メリットは、独自色が出せて、より強くアピールできるという点だと思います。その反面、アレンジによっては奏者にとって難しくなるのが難点かもしれません。
では、演奏動画をご覧いただきましょう。近畿大学附属高校吹奏楽部による演奏(2018年度)です(サックスソロは2:14頃~)。

こういうスローテンポの「聴かせる宝島」も良いよね。それにしても、凄いアドリブ・ソロだったよね。

原曲のウインド・シンセをとてもよく研究されていると思ったわ。とっても自然にアドリブ・ソロを吹いていて凄いわよね。
このレベルに達するのはなかなか難しいとは思うのですが、サックスソロについてはいろんな楽譜が出版されているので、少し優しい楽譜のソロを取り入れる方法もあると思います。
では、最後に、また違ったスタイルの『宝島』をご紹介します。
特集4:金管アンサンブルの『宝島』 –New Style Brass!
次にご紹介するのは、人気の金管アンサンブルユニット「New Style Brass!」による金管7重奏の『宝島』です。
真島俊夫さんによる吹奏楽版の編曲をもとに、独自に金管7重奏用に再編曲されています。サックス・ソロの部分をユーフォでさらりと吹いているところはさすがだと思います。

金管アンサンブルの「宝島」って、カッコいいよね!

私は、サックス・ソロをユーフォで いとも簡単そうに吹くところが凄いと思ったわ。

今日はいろんな「宝島」を聴いてきたけど、やっぱりどれもそれぞれ特色があって良かったよね。皆さんはどう思いましたか?
編成と難易度(グレード)
では、吹奏楽版の編成と難易度(グレード)をご紹介しておきます。
これから『宝島』を選曲する方は、参考になさってください。
<編成>
Picc. / Fl.1-2 / Ob. / Bsn. / Eb Cl. / Bb Cl.1-3 / Alto Cl. / B.Cl. / ※S.Sax / A.Sax.1-2 / T.Sax.1-2 / B.Sax. / Trp.1-4 / Hrn.1-4 / Trb.1-3 / Bass Trb. / Euph. / Tuba / Elect. Bass Guitar / ※Elect. Guitar / ※Piano / Drums / Timp. / Agogo Bell / Tri. / Shaker(Cabasa) / Cym. & Samba Whistle / Glock. / Xylo.
※印の楽器を除いても演奏可能
<グレード>
3(あくまで目安です)
『宝島』の楽譜はこちら
吹奏楽版の『宝島』の楽譜をご紹介しておきます。楽譜はこちらからご購入いただけます。
『宝島』のおすすめCD
ここで、『宝島』のおすすめのCDを2枚ご紹介します。
1枚はT-SQUARE、もう1枚は吹奏楽版です。
1. T-SQUAREの『宝島』のCD
まず、T-SQUAREのCD(高音質のSACD Hybrid)をご紹介します。このCDには、『宝島』だけでなく、『OMENS OF LOVE』、『TRUTH』、『IT’S MAGIC』など、T-SQUAREの数々のヒット曲が収められているので、とてもおすすめです。
なお、Amazonなら一曲購入もできます。
2. 吹奏楽版『宝島』のCD
次に、吹奏楽版の『宝島』のCDをご紹介します。
このCDには、『宝島』だけでなく、『オーメンズ・オブ・ラブ』『アフリカン・シンフォニー』『エル・クンバンチェロ』『ディズニー・メドレー』などの名曲が計15曲も収められているので、お得感があっておすすめです。演奏は、安定感抜群の東京佼成ウインドオーケストラです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
同じ吹奏楽版の『宝島』でも、演奏する団体によってさまざまな『宝島』の演奏があることがわかりますよね。
サックス・ソロについても然りです。
サックス・ソロのアレンジ次第で、『宝島』がより魅力的な演奏になることが、多くの吹奏楽部さんの演奏動画から判ったことと思います。
今回の記事で『宝島』の魅力が皆さんと共有できたならば嬉しいです。
では、また次回の記事でお会いしましょう!