皆さん、こんにちは。
管理人のまっしーです。
コロナの影響で思うように演奏活動が出来ない日々が続いているのではないかと推察しますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
まっしーもずっと、演奏会本番や練習が中止になったりするなどの影響を受けています。
早く以前のように練習できる日が戻ってきて欲しいものですね。
さて、今回取り上げるのは、ジェイムズ・バーンズの名作『アルヴァマー序曲』です。
吹奏楽経験者の方なら誰もが知っているほどの超有名曲です。

『アルヴァマー序曲』って、テンポ感があってかっこ良いところが好きだよ

そうね。それに、中間部のゆったりとしたメロディーが美しいのよね。私はどちらかというとゆっくりとした演奏の方が好きだな
いろんなテンポの演奏がある
YouTubeで『アルヴァマー序曲』の演奏動画を検索すると、数多くの動画がヒットします。
演奏団体によって、テンポがゆっくりなものから速いものまで、様々な演奏があるのもこの曲の特徴です。
そこで今回は、『アルヴァマー序曲』のテンポに注目しつつ、まっしーが注目する「名演」をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
指定のテンポはどのくらいなの?
まっしーの手元に、1枚のCDがあります(詳細は後ほどご紹介します)。
まっしーが中学生のときに買ったCDで、 汐澤安彦指揮、東京佼成ウインドオーケストラの演奏なのですが、この演奏のテンポが驚くほど超速なんです。
どのくらい速いかというと、作曲者の指定が♩=132であるところ、♩=160超という、実に1.2倍速ものスピードで演奏されているのです。
この『超速アルヴァマー』を聴いたバーンズ氏は、当時激怒した(?)という逸話さえ残っています。
ちなみに、Wikipediaによると、(標準的な)演奏時間は8分26秒となっています(これは、バーンズ氏自身が指揮をしたCDの演奏時間です)。
一方、『超速アルヴァマー』の演奏時間はわずか6分41秒です。つまり、約2分も縮めて演奏するわけですから、いかに速い演奏なのかが分かります。
ご参考までに、まっしーが所有している『超速アルヴァマー』のCDをご紹介しておきます↓。
このCD、実はとてもお得でおすすめです。
というのも、J.バーンズの『アルヴァマー序曲』『アパラチアン序曲』の他に、A.リードの『春の猟犬』『小組曲』、J.スウェアリンジェンの『インヴィクタ序曲』など、数多くの名曲が収録されています。
注目すべき2つテンポの演奏とは
ここで、注目すべき2つの演奏をご紹介します。
1つ目は、バーンズ氏自身が指揮をした標準的なテンポの演奏(というより、ゆっくりめの演奏といえます)。
2つ目は、上でご紹介した『超速アルヴァマー』です。
いずれも東京佼成ウインドオーケストラの演奏なのですが、とても対照的な演奏なのです!
①標準テンポ(約8分24秒)
まずは、標準的なテンポの演奏です。
実は楽譜指定の♩=132よりも遅い演奏なのですが、この演奏はバーンズ氏自身が指揮をしています。したがって、これがある意味標準テンポと言えるわけです。
多くの方が、とてもゆっくりだと感じることと思います。ぜひ聴いてみてください。
②超速テンポ(約6分41秒)
次にご紹介するのは、「超速アルヴァマー」です。演奏は、同じく東京佼成ウインドオーケストラなのですが、同じ楽団の演奏とは思えないくらい、とにかくテンポが速い、興味深い演奏です(指揮:汐澤安彦)。
とても速い演奏ですよね。まっしーは、中学生の時に初めて聴いたのがこの『超速アルヴァマー』だったので、当時はこれが標準テンポなのだとずっと思っていました(笑)。
おすすめの名演は?
ここで、上記①②以外の名演を、まっしーの独断と偏見で2つピックアップしてご紹介したいと思います。
(1) 近畿大学吹奏楽部 (7分10秒)
最初にご紹介するのは、近畿大学吹奏楽部による演奏(2016年)です。
テンポは、①と②の間で、どちらかというと②寄り(速め)のテンポの演奏です。
さすが大学生による演奏だけあって、若々しくてエネルギッシュで、しかもとても洗練されている好感の持てる演奏だと思います。
(2) WISH Wind Orchestra (7分30秒)
次にご紹介するのは、当サイトではお馴染みのWISH Wind Orchestraによる演奏です。
さすがプロによる演奏だけあって、いつもながら安定感抜群の素晴らしい演奏です。

どの演奏もそれぞれの良さがあるよね

皆さんはどのテンポの演奏がお好みですか?
編成
Fl.1-2/ Ob. / Cl.1-3 / A.Cl. / B.Cl. / Contra-alto Cl. / Contrabass Cl. / Basson.1-2 / A.Sax.1-2 / T.Sax. / B.Sax. / Tp.1-3 / Hr.1-3 / Tb.1-3 / Bari. / Tuba / Mallet Perc.(Bells) / Timp. / Perc.I(S.D. / Tamb. / S.Cym. / Tri.) / Perc.II(C.Cym. /B.D.)
難易度(グレード)
グレード「5」(あくまでも目安です)
(個人的には、グレード「5」の中でも限りなく「4」に近い「5」だと思います)
(豆知識)アルヴァマーの曲名の由来となったゴルフ場は今…
ところで、『アルヴァマー』という曲名は、バーンズ氏が地元カンザス州ローレンスでよく利用したゴルフ場の名前「アルヴァマー・カントリー・クラブ」が由来とされています。

ああ、だからトップ画像は芝の写真なのか~!
はい。それで、実はこのゴルフ場は、その後2017年に名称が「ジェイ・ホーク・クラブ(The Jayhawk Club)」に変更となっていて、現在は「アルヴァマー」の名称は残っていないんですよね。
『アルヴァマー序曲』の1ファンとしては、ちょっと寂しい気もします。
そのあたりのことがWikipediaを含めあまり他のサイトでは触れられていないようなので、余談としてコメントしておきました。
最後に
今回は、演奏のテンポに注目して『アルヴァマー序曲』をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
テンポの速い演奏も、ゆっくりめの演奏も、それぞれの良さがありますよね。
皆さんの楽団が演奏する際のご参考になれば幸いです。
では、また次回の記事でお会いしましょう!